図書館下食堂で昼飯

初めて食べたその瞬間に「うわぁ,まずい」と確信してしまうような食べ物には滅多にお目にかかれない。そう言うのは,自分で作って失敗したときか,佐々久*1くらいでしか,経験した事が無い。大阪に来て,2週間くらい経った。今日,何回目かになる阪大定食を食べたとき「ああ,これは美味しくないな」と心底思った。そして僕はテーブルに肘をつき,ため息をつき,付け合わせのキャベツを突っついた。暗い気分になった。

 ご飯はよく見ると全体的に黄色みがかっている。米一粒一粒の結合が強く,それでいて水分が少ない。ねっちょりぱさぱさ。咀嚼するときに多少意識して唾液を出していかないと,飲み込むのが辛い。
 おかずは鳥の唐揚げと白身魚フライ。鳥唐は,衣がさっくり肉はぱさぱさ。クチに入れた後に,ご飯ではなくてお茶に手が伸びてしまう。白身魚フライは,衣からしみ出すくらいの油だ。
 付け合わせのキャベツは,表面が乾いてしんなりしている。箸で混ぜて,全体の水分を均一にしてやらないと行けない。食べるとボソボソ…ボソボソ…,と思わず途方に暮れた表情をしてしまう。このキャベツを食べるとき,頭の中は「とりあえず飲み込まなくては」という義務感でいっぱいになる。
 みそ汁はしょっぱい。基本的に具(ふえるわかめ)しか食べない。
 ボタンを押すと出てくる無料のお茶は,濃くて苦くて美味しい。

この阪大定食,日替わりでなく週替わりなのである(!)
食堂で周りを見渡すと,阪大の学生で阪大定食を食べているのは僅少だ。皆,チャーハンや,天津丼などを選んでいる。僕の食事の選び方が悪いのかもしれない。

*1:仙台八木山にある定食屋。信じられない量のご飯を出してくる