宿直

夕方に学校にやってきて,寮に泊まる。

夜になってのどが乾き自販機まで散歩でもするか」と財布をのぞいた。5千円札が1枚と10円以下の硬貨が数枚しか入っていない。この学校は,水田に囲まれた低い丘の上に,箱船のような姿で建っている。箱船の上では,5千円札を持っていても,何も手に入らない。仕方ないのでこっそり抜け出し,近くのコンビ二(徒歩10分)へ,両替のための買い物に出かけた。

田んぼを貫通している真っ暗な一本道を歩きながら,迷走気味の今の研究のことを考えた。冷静になってみると,面白そうなことはまだまだたくさんありそうな気がしてきた。かえってきて,メモしておく。