一本の桜の木には、何輪の花が咲くか?

を見積もってみたくなった。
幹の直径が50センチほどのソメイヨシノをつぶさに観察してみた。まず、根元から枝の末端に至るまでに、幹はだいたい10回ほどの分岐を経ていて、一回の分岐で2〜3つに分かれている。なので、末端の枝の本数は、2の10乗。1000本くらいだろう*1。根元から枝の末端までの距離は、およそ10メートルくらい。花がもっとも密集して咲いているのは、分岐の8世代目から、10世代目くらいの範囲であるようだ。この密集領域では、桜の花はモコモコと団子状に咲いていて、一つの団子は40輪ほどの集まりになっている。団子は細い枝に沿って、10センチ間隔くらいで分布している。

観察に基づいて「8世代目から10世代目までの分岐について、それぞれの世代の長さは等しく、1メートルである」という仮定を導入しよう。すると、末端の枝をすべてつなぎ合わせたときの全長は約1800メートルとなるので
\frac{1800{\rm m}}{10{\rm cm}}\times 40\simeq 7\times 10^5
となる。結論:幹の径が50センチほどの桜の場合、だいたい70万輪の花が咲いている。どうかな

*1:3^10では、overestimateのような気がするので