妻は臨月にはいって、おなかもかなりの膨満状態にあるようです。しかし僕に至っては、全く何の心構えも出来ていないことに、呆然とする。
”その時”、のシミュレーションをしてみるにも、情報が足りない。
「うう、産まれる！」
となったら、妻は苦痛に七転八倒し、歩くこともできないのだろうか？そうしたら僕は、妻をマンションの階下まで移動させ、車に乗せた上で、病院まで連れて行かなければならない。しかしおんぶもだっこも出来ないだろうから、これはきっと台車が必要である。
陣痛に苦しむ妻を台車に乗せて、ガラガラとエレベータに乗り込む。ウム、台車が必要だ。たぶん。
