茹で上げパスタ

科研費の作文を提出した。締め切りに遅れたので、達成感は無い。

ちかごろ、「ゆであげパスタ」なる看板を掲げているイタリー料理店を見かける(参考リンク)。「ゆであげパスタ」を強調するからには、その強調している人は、

「業界では『ゆであげて無いパスタ』がまかり通っているけれど、でも当店ではちゃんと茹でています。」

といいたいのだろう。パスタは茹でるものと思っているから、僕には「ゆであげパスタ」なる標語が、なにをアピイルしたいのか判らない。

日本酒では、もともと「三倍増醸」とかいう安酒をつくる手法が戦後に発達した。それに対して、まったく普通の醸造法を「本醸造」と立派そうな名で呼ぶようになったのだろうと、想像する。「手づくりハンバーグ」とかも、機械でひねり出すようなハンバーグに対抗する呼び名なのだと思う。

でも、『ゆであげて無いパスタ』とは、そもそも存在するのかな?

なんて考えつつ、僕は科研費のタイトルを
「手づくりプログラムによる本格数値流体シミュレーション」
としてみた。これで採択間違いなし。