首都圏でM7の発生確率4年以内に70%

という今朝のニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120123/dst12012311250005-n1.htm
記事によると、最近発生している小さな地震の頻度を元にして、グーテンベルグ・リヒター則をつかって、M7クラスの地震の発生確率を「外挿」してもとめているみたい。そんな方法でいいのかよ・・・

試しに
http://tau.f2u.com/equake/table.html
のデータをつかって再計算してみる。去年の3月1日から今年の1月16日までの320日間での、M3〜M5の地震の発生回数は関東の各県で次のようになっている。

M3  M4  M5 
東京 8 2 0
埼玉 5 3 0
神奈川  7 2 0
千葉 54 23 2
群馬 3 1 0
栃木 21 4 1
茨城 299 65 8
397 100 11

かなり乱暴だが、(各合計値÷320日)が、「関東地方で1日あたりにの地震が発生する確率」になる。例えばM4クラスの地震が発生する確率は(100÷320*100)だから、約31.25%となる。

で、これはさらに乱暴な計算であるが、グーテンベルグ・リヒター則を適用して、31.25%を1000で割れば、M7クラスの地震の発生確率が求まる。M3やM5のデータをどうやって加味するのか不明であるが、テキトーに各結果を平均してしまうことにしてざっと計算すると、M7クラスの地震の発生確率は、一日あたり0.027%となった。4年以内の発生確率はp=2.7*10^-4として
1-(1-p)^{4*365}
を計算すれば良いから、32.5%となった。あれ、なんか間違ってるのかな。30%も70%も同じだろう?