ワールドカップ,オセロ

夜,M氏がわざわざ仙台から出向いてきて,サッカー「日本 vs. ラリア」を観る。ぼくはもともと野球派で,次に好きなのが大相撲,サッカーはあんまり観ない。けれどワールドカップとなると話は別。最近は,サッカーボールだけを目で追わないで,周辺の選手の動きを観察すればさらに楽しいと気づき,楽しめるようになった。

隣に居たM氏は,サッカーを高校時代から部活でかなりやっている。しかし観戦にはあまり興味なし,という部類。今夜僕の部屋に試合を見に来たのは,彼がテレビを持っていない所為もあるが,たんなる気まぐれか,彼の研究があまり上手く行っていないためでもあったろう。

夜10時キックオフ。同時に
「Nさん,オセロやりませんか?」
とM氏。
「ああ,やるか」
僕らはろくにサッカーも観ず,『オセロとはいかなる競技か?』を論じつつ,じっくり,非常にじっくりと熟考ながらゲームをすすめた。前半,白盤M氏の圧倒的有利。テレビから「ゴーーーーー」と歓声。中村選手が得点したようだ。
「ファールじゃないのかな?」
「なんか,まぐれっぽいですね。」
「ふむ。ここに置くと,どうなるのかな?」
「あ,そうするとここに起きますよ。」
「ああ,しまったな。。。」
サッカーはハーフタイムに入り,僕は僕から観て手前左の角をゲット!一気に形勢逆転!勝負はさくさく進み,大差で勝利したのだった。悔しがるM氏に,
「もう後半30ぷんだよ,そろそろサッカーをまじめに観ようじゃないの」
と声をかけた。しばらくし,あれよあれよと3失点を喫し,負けてしまったのだった。ざんねん