酒、みりん、しょうゆ、砂糖などと、その比率

もう1年以上自炊をしているけれど、未だに料理が出来るようにならない。というのも、何も見ないで、調味料などの配分も体が覚えていて、ささっと料理が完成するーーその域に達していないと「料理が出来ます」とは宣言できないと、僕は思う。

僕はというと、終始レシピをにらみながら「さとう…大さじ……2か、え、なに、バルサミコ酢?ねえよそんなの。」と毎夜、ぶつぶつ独りごちている。レシピを暗記すればいいのだけれど、暗記は嫌いである。

では、「料理が出来る人」達はいろいろなレシピを丸ごと暗記しているのだろうか?僕はきっとそうではないと思う。たとえばショウガ焼きの合わせ調味料が、醤油2:酒2:砂糖1*1であることを彼らは暗記しているのでは決して無い。そのような比率になる「理屈」を理解しているのだと思う。

数学に例えれば、僕の料理レベルは、あてがわれた数学公式に数値を代入して答えを得て満足しているレベルである。「料理が出来る人」達はその公式を導出する証明法をきっと知っているのだ。だから、ショウガ焼きでなく豚肉味噌炒めの場合、味噌がこのくらいはいって、酒と砂糖の比率はこう変化して…と応用ができるのだろう。公式丸暗記型の僕は、そういった料理の応用がまったく出来ない。いわれるままに、砂糖を大さじ二杯、鍋につっこむばかりである。盲目飛行である

なぜそこで、砂糖が大さじ二杯になるのか?その「理屈」が書いてある本がどこかにあると思うのだけれど、今のところ見つからない。好みの問題では決してない。

*1:適当