引率先での出来事

ソフトテニス部の引率で、平日に泉区のテニスコートに出かける。途中で雨がふったり風が吹いたりで、さんざんであった。部員の試合がない間は、会場横の体育館に引きこもって本を読んだり、他の試合を観戦したりして時間をつぶす(これは僕の最近の、貴重な読書タイムになっている)。

ある女子部員の試合を観戦していた。接戦の末、彼女らは勝利し、僕らは「よかったよかった」と拍手した。そのとき隣にいた男が

「ち、つかえねぇ」

とぼやいたのを聞いた。彼は対戦相手の顧問だったのだろうけれど、誰にも聞こえないように「つかえねぇ」とぼやくその精神は、教育者としては最悪だなとおもう。自分が顧問をしている部が優秀な成績を収めるために、部員を将棋の駒のように見ているから、「つかえねぇ」なんていうぼやきが出るのだろう。

こんなのはほんの一例で、引率先では、ろくでもない体育会系高校教師たちに虫酸の走る思いをさせられることが良くある。