卒業式
春分の日の前日には、卒業式があって、スーツ姿で市内の文化会館に出かける。大ホールの座り心地のよい観客席にぼーっと座っていて、時間が過ぎ去る。さぼっても大丈夫であった(来年のためのメモ)。
卒業式の後は「分散会」という耳慣れない表現の催しがある。何のことはなく、卒業生たち*1と秋保温泉に出かけていって、ふやけるまで湯につかった後、一晩飲み明かすというものである(写真参照)。
思い思いにビールを飲んだりカラオケを歌ったり、語らったりしている学生を眺めて、「かわいい連中だな」という感情がふつふつわき起こっきて、幸せな気分になる。自分が、20歳前後の男を「かわいい」と感じるとは*2、ここに着任する前は、まったく予想していなかった。今回の卒業生は、たった2年の付き合いで、しかも直接に授業を受け持った経験がない。将来、1年生のときから面倒を見続けてきた学生が卒業するとなったら、ひょっとして泣いてしまったりするのだろうか。