大分→湯布院

早朝、博多バスターミナルから高速バスに乗り込んで、大分市へ。

駅前でおりて、数分あたりをきょろきょろしていると、待ち合わせていた父親が歩いてくるのを見つけた。父親と会うのはこの前の九州の学会以来だから、約5年ぶりくらいか。あまり変わっていなくて、服装も若い。

「ああ、そういえば僕にはこういう父親がいたんだな」

と思わず笑ってしまった。来月から入籍する彼女を紹介する。僕の親父は、僕以上に変人なので、言動が予測不能である。彼女も対応に四苦八苦しているように見えた。かなり年式の古い軽自動車で、祖母の住んでいる団地まで移動する。

祖母と会うのも、5年ぶり。お散歩がてらに近くのショッピングセンターまで歩いて移動して、昼ご飯を食べる。祖母はまだ足腰がしっかりしていて、すたすたと歩くので安心した。大分はさすがに暖かくて、もう桜が咲いていた。

祖母は、一部か二部咲きくらいの桜が一番美しく、満開になるとダメだという。若造の僕には、その気持ちはまだよくわからなかった。