過失

プログラミングの授業が終わった後、計算機室用のポケットマイクを自室に持って帰ってきてしまう。年末調整の書類を今日中に提出しなければいけないが、その一部をアパートに忘れてきたので、取りに帰らないといけない。ついでにこのマイクも返すことしようと予定を立てる。

昼休み。マイクを返しに行くが、計算機室ナンバーロックの暗証番号を忘れていて室内に入れない。仕方なく、そのまま自転車に乗ってアパートへ書類を取りに行き、すぐに戻る。その道すがら、取りに行った書類がコートのポケットに入っていない。さてはアパートに忘れてきたようだ。みなさん、意味がわからないかもしれません。ポル○レフじゃありませんが、事実をありのままに話すと「取りに帰った忘れ物をさらに忘れた」というわけです。

またアパートに戻り書類を探すのだけれど、見あたらない。さては、「取りに帰った忘れ物をさらに忘れた」というのは自分の勘違いで、どこかに書類を落としたみたいだ。自転車で通った道を念入りになぞると、公園の横に紙切れが落ちているのを発見。ようやく学校にもどって、所用を片付ける。

以上のように、過失や物忘れが中心にあって、その回りをぐるぐる回るような一日が、僕にはよくある。研究者の中には、非凡な才能を持っていて、そのかわり日常生活の中で少し不自由するような欠点も有している、なんてことがよくあるらしい。僕の場合、研究については全くの凡人と自覚している。さらに上記のような物忘れ場ひどく、事務処理能力も低いのだから、がっかりです