きのこ狩り


最近、きのこに魅力を感じる。

近くの公園の森を散歩していると、たいていは分かりずらい所に、「隠れキャラ」のように潜んでいて、見つけたときにちょっとうれしい。形はかわいらしくもあり、時には気色悪くもある。食べ物なのに、ときに変なにおいがしたり、猛毒を持っていたりと、個性が多様なのもおもしろい。

大学院の学生だった頃、山歩きが好きなK教授の研究室に同行して、何回か山歩きをした。とある山にて、先頭を切って歩いていた僕は、大きな木の根元に、人間の脳みそがひとつ、落ちているのを発見した。びっくりしたけれど、しかしそれは見間違いで、K教授によると「ハナビラタケ」という、大変に有り難いきのこだという。K教授は、その脳みそのような気色の悪いきのこを持って帰って、鍋に入れて僕らに食べさせた。良い思い出である。

写真は、今日、近くを散歩したときに見つけたきのこ。形もきれいで、食べられそうだったけれど、もうすこし勉強を重ねないと、本当に食べる勇気はでない。Ref. [1]で調べてみたところ、どうやら
コムラサキシメジ
・シロシメジ
・シロノハイイロシメジ
のいずれかであろうとおもう。このうち「シロノハイイロシメジ」は、人によっては中毒を起こすことがあるという。

きのこは菌類であるので、土壌の成分によっては、体内で変な物質を合成し、有害になる場合もある(のじゃないか)とのこと[2]。おっさんや犬がおしっこしていそうな道ばたのきのこを採って食べるのは、それほど安全じゃないだろう。
[1] きのこ―季節と発生場所ですぐわかる
[2] キノコは安全な食品か