住宅問題、と僕の人生

今は45平米ほどの1LDK(家賃60k)にすんでいて、少し手狭。そろそろ次の住居を考えないといけない。

選択肢はだいたい次の三つになるのだけれど、どれを選ぶかは悩ましい。

  1. 思い切って一戸建てを建てる
  2. 思い切って3LDK〜4LDKくらいのマンションを買う
  3. 2LDKくらいのアパートに引っ越して当面をしのぐ

一戸建てやマンションのような大きな物を所有してしまうと、僕の人生は現在の土地に深く深く拘束されてしまう。たくさんの可能性を秘めていた(はず)の将来が、退屈な一本の筋に収縮していくような恐ろしさがある。それに、利息で1.5倍くらいのお金を払わなくてはならないし、マンションには管理費や積立金もかかるし、トータルで見たら損だ。もう「豊かさ=所有すること」であるような時代は終わったんだよ、僕は一生賃貸アパートに住みます・・・・と今までは考えていた。

しかし、結婚をして将来は家族を増やしていくことを想定すると、そうはいっていられないのだなと、今更気づく。マンションや一戸建てに住む可能性も、すこし考えないといけない。

具体的に、広告やカタログを見ていると欲がたくさん出てくるのだ。

「よりお安く、より家族にとって安心で、より子育てや生活に好都合で・・・」

と様々なファクターを総合していくと、それに合わせて、自分の将来が保守的な方向へと限定されていく気がする。自分の生活のために住居があるのではなくて、住居(≒家族)のために自分の生活の行方を決めることになる。青春の時代に、書物や経験などから培ってきた僕の人生への考え方や信念が、3LDKのマンションを通して、どんどんとshrinkしていくような感覚を覚え、戦慄する。

そのうち「これでいいのだ!」とバカボンのパパのように叫ぶのだろうか。