ボーリング競技への想い

僕のところには4人の卒研生が配属されていて、となりのH研究室にも4人の学生がいる。先日、研究室対抗のボーリング大会の申し込みを受け、
「ようし勝負だこのやろう!」
とケンカ腰で引き受けた。

火曜日、小春日和のアフターファイブ。僕たちは勇んで、近所の国道沿いのボーリング場へ出かけた。

H研究室のH准教授は、最近結婚した剣道4段のナイスガイである。その下に集う卒研生たちも、クラスのファッションリーダーやバンドマン、サッカープレーヤーなど、イケメン揃いの4人だ。それに対して、僕の所の学生たちは、天然パーマやゲーマー、むっつりスケベの水泳選手など、全体的にパッとしない。

しかし、ボーリング競技にルックス・見た目は関係ない。いつもより重いボールを選んで勝負に挑んだ。

あちらのレーンでは、ファッションリーダーや剣道4段が、ストライク及びスペアを連発し、「イエーイ」なんて、ハイタッチを交わしている。一方、こちらのレーンはガーター連発で全く盛り上がらない。唯一期待していたむっつりスケベの水泳選手は、カッコつけて変に曲がるボールを投げ、それがほとんどピンにぶつからないのだから、役に立たない。3投目くらいで、勝負にならないことがはっきりと判明し、そのまま、トリプルスコアくらいで僕らは惨敗した。僕のスコアは、1ゲーム目72,2ゲーム目68であった。

そうして僕は想うのです。ボーリングはつまらない競技である。一投目は、いつも同一のコンディションでボールを投げる。ピンの数は高々10本であるから、2投目のピン配置の場合の数もたかがしれている。ある程度打ち込んだら飽きることは目に見えている。ボーリングなど、上手になりたくありません。