3月15日(火)

  • 食料が心細くなってきた。マックスバリュやイオンといった、近所の大きなスーパーには、ゾッとするような長い長い行列ができていて、短気な僕は、とても並ぶ気になれない。そこで比較的に短い、ツルハドラッグの行列に加わった。待つこと2時間、お湯を加えて食べる雑炊と、ドライビール一缶、スナック菓子、靴下を手に入れた。
  • 風は強いものの天気がよいので、買い物の帰りに、沿岸の方へ自転車を走らせた。5分ほど走ると、徹底的に破壊し尽くされた風景が広がる。

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  • 原発について、事態を過小評価しようと躍起になっているような報道にいらだつ。たとえば、「○○町で今日観測された放射線の値は10μSv/hで、同県は胃のX線集団検診1回の放射線量600μSvと比較しても十分に下回る値で、健康に影響ないレベルとしている。」なんて記述をみる。別の読み方をすれば、○○町に3日住めば、一回レントゲンを撮るのと同じになってしまって、3日に一回もレントゲンをとる生活が、果たして健康に影響ないのかどうか。とくに赤ちゃんや妊婦の場合は余計に気を遣わないといけない。
  • 夕刻、東北電力の車が町内を回り、「まもなく通電の予定です。ご家庭のブレーカーを落とすようお願いします」とのアナウンス。日没が迫り、ろうそくの準備をする。窓外の風景をみると、周囲にまばらな明かりが灯っていることに気づいた。ブレーカーを戻して、スイッチを押すと見事に照明が灯った。薄暗い部屋がパッと明るくなる瞬間はなかなか感動的で、日没前後に通電時間を設定したのは、東北電力の粋な計らいか?
  • (写真)空っぽのコンビニエンスストア