おじいさま

妻の実家に住んでいたおじいさまが、我が家に避難してきている。

おじいさまは、朝6時半ころに起床。東北地方の新聞「河北新報」を、マンションの階下にとりにいく。朝ご飯を食べ、ぼくらが仕事に出かけた後は、一人でお留守番。テレビをみて、少しの昼食を食べ、お昼寝。ベランダにある植物の面倒を見、僕らが帰宅したら風呂に入る。夕ご飯を食べ、安い日本酒を2合ほど飲んだら、まもなくご就寝なさる。誠に単調で美しい生活だ。

僕は、おじいさんが漁師だった頃の話や、戦争の話を聞くのがたのしいのだけれど、基本的には多くを語らない。

85才になって家を失い、勝手のきかない住居に引っ越してきて大変でしょうけど、なるべくくつろいでもらいたいものです。