我が子の話

ここ数日、宮城県では明白に余震が減ってきた。

だだいま妻は妊娠しております。もうそろそろ5ヶ月目で、9月に出産予定。最近になって、目視で判るくらいにおなかが膨らんできて、「ぴくぴくと動く」などと彼女は言う。僕としてはただただ驚くばかり。まったくの無であったところに、そのような新たな生命体が誕生しつつ有るというは、不気味でもあり、信憑を持てない。

話題は変わります。今は地震と震災に日本中の視点がフォーカスされているので、その他諸々の問題が一時的にかすんでいるけれども、その震災の問題を差し引いても、日本には様々な不安要素がウヨウヨしている。よって、これから増々、幸せになりづらい社会になっていくように見える。妻のおなかの中にいる彼(彼女)が成人するころ、世界はいったいどうなってしまっているだろう?

不幸な世の中だから、子供は産まない方がいいーーーという判断もあり得ます。でも、そういう考え方は本当に絶望的だし、また、これから生まれてくる人たちにとってみれば、そういった心配は完全に『余計なお世話』なのだ。
「たとえ北斗の拳みたいな世界だっていいから、産め、コノヤロウ」
と、彼(彼女)らが言葉を発せるなら、そう言うだろうと想像する。だからお望み通りに、産んでやろうと思うのです。産むのは僕ではないけれど。がんばってね>妻