理想の温泉

僕にとっての理想の温泉の入り方について。

まずは日帰り入浴のつもりで、山の、あるいは海沿いのひなびた温泉町へ出かける。お湯にたっぷりと浸かって、体はすっかりと気だるくなる。お酒が飲みたいね、でも車の運転があるからダメだね、などと連れと話しつつ。アイスクリームで我慢したりする。

夕暮れ時になり、温泉宿からは食事のにおい。町の小さな飲み屋街に明かりが灯り始める。、そろそろ帰らないといけない。

そこで思いもよらず/予期せずに方針を転換してしまう。今夜はそこらの宿に泊まることにしよう!えいやっと。明日の仕事は休んでしまえ、と。

幸運にも良い感じの宿に空室が見つかる。そして荷物を置いて、わーいって、飲み屋街の小料理屋に入って酒を飲んだり、再び宿の露天風呂に浸かったり、よるもだらだらビールを飲んだりする。

これが理想の温泉の入り方だと僕は思う。季節は(個人的には)夜風が心地よい夏の終わりから秋の初めがよいかな。

これを恣意的に実現しようとすれば、それははじめから宿泊することを決めてしまっているのであって、けっして理想の温泉にはならない。そこがポイント。