シュリーレン

昨年、シュリーレン撮影装置というのを業者から導入した。すると

  • 凹面鏡が2枚、
  • カミソリの歯、
  • レンズ、
  • 光学実験台

がバラバラに送付されてきた。これらを上手く使うと、

こんなモヤモヤ写真が撮れるはずなのです。しかしこちらは素人なので、どうすれば良いのかはさっぱり判らない。

業者に、連絡をとって教えてもらう予定であった。しかしあちらも忙しいらしく、「講習会」の日付はまったく決まらない。そんな訳で、装置は半年ほど放置されていた。

ちょうど学生が一人、夏のインターンシップに行けなくて、そのかわりの補填の実習をしなければならず、その面倒を僕が見ることになった。そこで僕は
「マニュアルも何も無いけれど、ここにある装置をつかったら、シュリーレン撮影ができるらしいから、やってみて。」
と、ちょっと無茶な注文をした。学生は夏の間、アルミ板でピンホールを作ったり、レンズの配置を工夫したりと、くらい顔をして、くらい部屋で、装置をいじくっていた。

しかしいつまでたっても、モヤモヤ映像が映る気配もない。先の見えない実習である。ぼくは彼に、一度だけ昼ご飯をごちそうしたけれど、あとは忙しくて放置してしていた。

しかし、秋風が吹いた本日。めだたくモヤモヤ映像を得ることが出来た。おめでとう。光源は明るくなければならない、という先入観があり、映像が白とびしていたのが原因だった。判ってみれば、単純な。