教師もロクデナシである
かなり昔
落語家の柳家喜多八が、高座の枕で、
「(教師である自分の親をさして)教師というのはロクな奴が居ない」
と言っていた。教室みたいな、誰にも見られない閉じた空間で、何年も子供を相手に偉そうなことを言っていると、いつしか自分が「本当に偉い」と思いこんでしまうのだろう。とのこと。
と、ここに書いた。また、最近ハードボイルド系の娯楽小説を読んでいて、その主人公が
俺は、中学の教師というのは全員バカだとおもっている。
が発言していて、これは作者の考えをそのまま反映しているような気がした。
「教師はロクデナシ」という考え方は、あちらこちらでしばしば耳にする。これは、ポピュラーな認識とおもって良いのだろうか?
しかしそもそも、われわれの子供時代、直接にふれあうことの出来る社会人は、親と学校の先生だけだ。一般的には企業にも、工場にも、または観光地や農村の職場にも、均等にロクデナシが分布しているはずであるのだけれど、子供の目につくロクデナシは教師だけである。なので「教師はロクデナシ」となってしまうのではないか。
つまり「教師もロクデナシ」が正しい。