ざっき

執筆中の原稿に、新しい計算を加えて仕上げる。共著者にメールして、今日のノルマは達成。ひさびさに。

学生に、斜め衝突の実験をさせている。傾いたアクリル板にゴムボールをぶつけたら、一回の反発で、ボールと板が2度接触する様子が見えた。以外にあっけなく。

内田樹氏ブログのの10月24日の記述がすばらしい。なんて文章が上手い人なのだろう。あまりにすばらしいので、以下に抜粋して引用しておきたい:

「公務員は勝手にさせると、仕事をさぼり、不当に利得をむさぼる」という公務員観に一面の真理があることを私は認める。
だが、それを前面に掲げて、公務員を監視と査定の対象にした場合に、組織のパフォーマンスが向上するということはありえない。

人間には「好きにやっていいよ」と言われると「果てしなく手を抜く」アンダーアチーブタイプと、「やりたいことを寝食を忘れてやる」オーバーアチーブタイプに二分される。「手を抜く人間」の摘発と処罰に熱中する組織はそれと同時にオーバーアチーブする人間を排除してしまう。必ずそうなる。「手を抜く人間」を際立たせるためには「全員を規格化する」以外に手立てがないからである。

ブリリアントな成功を収めた組織というのは、例外なく「『好きにやっていいよ』と言われたので、つい寝食を忘れて働いてしまった人たち」のもたらした利益が、「手を抜いた」人たちのもたらした損失を超えた組織である。