観光

Monaghan2006-08-11

試合は昨日まで。今日は終日予定なし。

大会二日目まで残れないことは,或る程度予想されていた。なのでこの日はどこかを観光しようという話になっていた。彼女らはなにか縁結びのお願いをしたいらしく,「伊勢神宮に行きたい」と前々から訴えていた。しかし伊勢神宮四日市からは案外遠い。しかもああいった「なんとか神宮」という大規模な神社は,多くの場合,砂漠のように広い敷地に延々と砂利が敷き詰められた,ほとんど日陰のない,真夏の時期には過酷な観光スポットである。だいたい寺や神社を回って,楽しいと思った経験は僕にない。なので彼女らの申し出をやんわりと却下。「こっちの方が楽しいんじゃない?」と別のお手軽な観光案を提出した。

近鉄四日市市駅から電車で30分,紀伊半島の内陸側へ移動。湯の山温泉と言う終着駅で下車。そこからバスで10分ほど山を登ると,ロープウェイ乗り場がある。標高1200メートルの御在所岳の山頂まで,片道12分。山頂は,下界とは10度の温度差である。天気もよくて僕は楽しかった。しかし彼女らは,山頂の広場を展望台まで少し歩くだけでも
「あっつい」(実際,日なたに居ると暑い)
「だっるい」
ちょっと蜂が飛んできては
「きゃー,きもい」
とネガティブな台詞しか言わない。僕のもくろみでは,山頂で携帯が圏外となって,彼女らが禁断症状を催すことを期待していたのだけれど,しっかりアンテナが設置されていたようだった。

偶然にも,湯の山温泉は「恋結びの町」と異名を取っていて,縁結びの願掛けを承るお寺が山の中腹にあるという。寺までの道のりは,ロープウェイ乗り場から100段ほどの階段を含むちょっとした登山であったけれど,その時だけは皆,文句を言わずに歩いていた。

帰り道,駅近くの足湯付きの食堂で昼食。
夜,ザ・プラザホテル泊。夕食はホテルが用意した海老フライとカレー。