紀子さん

朝,コンビニでおにぎりを選んでいた。となりにいた壮年の女性(店員)が二人,こんな会話をしていた。

店員A「生まれたそうよ。男の子だったって!知り合いから電話でさっき聞いたの。」
店員B「えー!良かったわねえ」
店員A「良かったわよねえ」
店員B「私,ワイドショーを録画して,仕事に出てきたんですよお」

ビックリしたのは,その紀子さんの出産に対する,二人の関心の高さだ。僕にとってみれば,極めてどうでも良いことだ。騒いでいるのはマスコミだけだろうと。赤ちゃんが男の子か女の子かとか,女系天皇を認めるべきかというような問題にも,全く関心をもてない。他のほとんどの人もそう感じていると思っていたのだけれど,どうなのだろう?

しかし上の店員Bさんにとっては,赤ちゃんが男の子か女の子かという結果は,僕らにとっての先のワールドカップの「日本ークロアチア」戦くらいの関心ごとだったのだろう。ビデオに録画しているくらいだから。Bさんは「なんで言っちゃうのよ!ビデオに録画して,かえってみよう思っていたのに!!」と怒鳴りたいのを,必死でこらえていたに違いない。