初霜

東の地域ほど，朝も夜も早く来る。仙台に来る前は福岡に住んでいたので，そのズレをつよく感じる。特にここ仙台では，夏の盛りには朝の４時前に空が薄明るくなって，カラスどもが鳴き始める。学生時代，慢性的な不眠で極度の夜型体質であった僕は，眠りに入るよりも早く空が明るくなる事にイライラしたものである*1。

ところで１２月に入って，夕方４時過ぎには薄暗くなる。一日は短く，西の地域に住んでいる人たちに比べて，毎日損をしている気分だ。しかしその対抗策は簡単で，西の人たちよりも朝早く起きれば良いのである。今日なんぞは朝から授業があったので，僕は６時半に起きて，７時半にアパートを出て，８時前に学校にやってきましたよ。昨夜は氷点下まで気温が下がったようで，車や道ばたの草花は霜に覆われていた。徒歩の通勤は気持ちよい。

「僕はこんなにさわやかな朝を満喫しているというのに，他の連中はまだこの時間も，布団の中でもぞもぞしているのだろうよ，むはは」

と世界が自分だけのものとなったような気分の朝だった。

*1:こうやって，「〜だったものである」と，あの不眠を語れるようになった事がうれしい。最近は寝付きも良いです。