脱パソコン術

今朝、NHKのローカル特集を見ていた。

いまどき、会社でも大学でも、一人にパソコン一台というのが当たり前であるけれど、アイリスオーヤマという仙台市に本社を置く会社の開発部では、社員の机からパソコンを一掃してしまったという。パソコンはオフィスの一区画に集めてあって、社員はメールのやりとりなど、必要なときだけそこに移動してディスプレイに向かう。普段はパソコンのない、少し広くなった机で作業をする。

その効果として

  • 向かい合う机の間に、パーティションのように立ちはだかっていたディスプレイが除かれて、社員たちが議論をもつ機会が増えた。
  • 仕事にメリハリがつくようになった。

という。後者の効果が重要だ。たとえば僕の場合、目の前にパソコンがあると、紙の上で計算している途中に、ふとメールをチェックしたり、他人のブログを読んでしまったり、2chを覗いてしまったり、みくしぃをいじってしまったりする。僕はひょっとしたらADHDなんじゃないかと心配になってしまうほどだ。

思い直してみると今までは、朝から晩までパソコンに向かい続けていた。ちょうど女子高生が、朝から晩まで携帯をのぞき続けているのに似ていて、この状態というのは、かなり異常なのかもしれない。

そこで、今朝早速、研究室を模様替えした。といっても、いままでメインの机の上に置いてあったパソコンを、サブの机に移動しただけ。メインの机には小さなプリンタと、電話があるだけの状態で、とても広くなった。

効果は思った以上にてきめんで、仕事にメリハリが付くようになりました(少なくとも今日一日は)。おかげで、計算間違いを一つ発見した。