雨やどり

軒先で、いつ止むかも分からない雨が上がるのを待つ、なんてのはずいぶんと暢気な行動であって、普段はそんな余裕を持ち合わせていない。昼休みのように、時間が決められた休憩なら、安心して休めるけれど、雨宿りのような時間が決まっていない休憩には、どうしても焦燥を感じてしまう。とっととコンビニを見つけて、500円のビニール傘を買い、ずんずんと先に進むのである。

けれども実際は、雨を押しのけて、早めに職場に戻ったからと言って、仕事は大して捗らない。それに、僕は大人の男なので、すぐにゴミになってしまうビニール傘は、買いたくないのだ。

今朝、首を寝違えた。昼過ぎに、我慢できないくらいに痛くなってきたので、整形外科へ行く。背中を押されたり、電気を流したりといった治療(?)をされて、病院を出ると午後3時半。微妙な時間ではあるが、職場へは戻らずに、帰宅して休むことにした。

帰り道、にわか雨が来る。コンビニの軒先で、缶コーヒーを飲みながら20分ほど時間をつぶした。