仕事の鬼に、ならなけあならない。

先月のお盆の話。

実家へ帰省しようと予定を立てていたところ、弟から連絡が来る。お盆は仕事が忙しすぎて帰ってこられないという。そこで熱海に一人で居る母親を連れ出して、弟の住んでいる神戸へ2泊3日の小旅行をすることにした。

神戸の山腹あたりに、昔は西洋人がたくさん住んでいたという高級地域がある。そこの、とある店で、弟はシェフ(すなわちコック長)をしている。まだ29才のくせに。

仕事が過酷すぎて、部下が辞めてしまい、いま全ての仕事を一人でやっているのだそうだ。お盆休みが取れないのは無理もない。ふだんは朝の8時から夜の12時過ぎまで働いている。母親と僕が神戸に到着した当日も
「早めに仕事を切り上げるから」
と言いつつも、結局、弟と合流できたのは、深夜0時半すぎだった。せっかく家族がそろったのに、弟の現状を目の当たりにして、ぼくは少し暗い気分になってしまった。


今日の話。

そんな弟には悪いけれど、僕の働いている学校は、先週の木曜日から今日まで休業日だった。ぼくも2日ほど平日に休みを取り、自動車学校に通ってみたり。それで、今日はいちおう休日出勤。

台風一過の気持ちの良い朝であった。メールを開くと、ドババーと新着メールが押し寄せてきた。学内のメールだけでも30件くらいあって*1、「・・・(至急)」とかいうタイトルに目がチカチカする。皆さん、休業日も仕事していたんですね。
「もー、休日に仕事するなよ!こっちまで大変になるだろう!」
と独り言。

そんな煩わしいメール群の中に、ヨーロッパのある知り合いからの便りが紛れていた。とても印象的な内容だったので、一部引用します。

こちらも夏休みが終わり、みんな悲しそうな顔をして研究所に戻ってきました。。ヨーロッパの研究者はガチで夏休みを4〜6週間取るので、ちょっとカルチャーショックを受けました^^わたしも要領よく仕事したいものです。

よく聞く話ですけど、ぼくは日本人に生まれたことを、悲しく感ずる。

*1:皆々様に比べたら、少ないかもしれません