6日目

アムステルダム大学の、有名なDaniel Bonnさんの研究室を訪問。レオメータの実験の、実際に動いているところを見せてもらって、ランチもごちそうになってしまった。日本の片栗粉やコーンスターチを船便で送って、アムステルダム大のレオメータで、粘性とシアの関係を測定してもらえることになった。とってもうれしい。

ここまでの滞在で、たいしたトラブルも無く、意外な気持ちであった。大学を離れた後、電車でパリに向かう予定で、予約したチケットは14:30アムステルダム発。しかしよく見たら、14:30パリ着で、すっかり乗り遅れていた。チケットは€48だから、また買い直すか、ってそれは割引料金で、新しいチケットは€130した。ちょっと痛い。まあでもこれしき、それほどたいしたトラブルではない。

美しい田園風景の中を3時間ほど走る。パリに着いたら、初夏のような陽気だった。

ホテルの受付のかたに、近くのおすすめのレストランを聞いたら、ビストロ ド パリスに行けという。なんだかベタな名前で不安であったが、行ってみた。

フランス人はとにかく英語を話そうとしない。このレストランのウエイターも英語を話さない。通じない事がわかっているくせに、アジア人顔の僕にどんどんフランス語を投げかけてくる。メニューもフランス語しかなくて、どうしようもない。まごまごしていたら、隣に座っていたご夫人が、メニューを英語で説明してくれ、おかげでおいしい食事ができた。「私は日本食が好きで、ハマチとかマグロとかイカとか作って食べます。」とご夫人はおっしゃっていた。