パンフレット

先日、市役所に行って午後いっぱい会議。近隣の学校への指導として、警察官の方も来ていた。

「学校で配ってください」と、下の写真のようなパンフレットが配布された。

表紙の右下には、いかにも悪そうな表情のヘンタイたち(?)が描かれている。
「こういう悪い人たちの被害に遭わないように気をつけなさい。」
という趣旨である。

ところで先日、NHK森本健成さんが逮捕されて、僕はとっても衝撃を受けた。あんな真面目で優しいお父さんのような好人物が、チカンで捕まるなんて。。。 えん罪であってほしいと切に願ったけれども、真実はつらいものだ。

児童ポルノの加害者が、上の漫画のみたく「あ、こいつはヤバイ」という顔をしていれば、とっても便利である。けれども世の中はそんなに単純ではない。一般的にはきっと、隣の白丸の中に描かれている優しいお父さんのような人物かもしれないし、だから被害者もだまされるのだ。これは大事な認識だ。

ポスターやパンフレットでは、犯罪者は犯罪者らしい顔に描かねば、なんだか判り難くなってしまう。しかし「判りやすさ」を重視し過ぎると、「優しそうな顔をしたひとが、実は犯罪者だ」という、もっと大事なことが伝わらない。だから僕は、こういうパンフレットを学生に配布したくない。そういうことを上手く伝えるパンフレットを作るのは、難しいだろうか。