おじいさま

先日、妻の祖父が亡くなった。この日記でも、2011-7-222011-4-19に登場した「おじいさま」。

生前、僕らのマンションで一緒だったおり、「あと何年くらい長生きしますかね?」と失礼なことを聞いたことがある。「うーん、100歳くらいまでは(よゆうで)生きるっちゃ」と仰っていた。本当にそれくらい元気なおじいさんだったし、周りの皆もそのつもりであった。震災後の避難生活がストレスだったのかもしれない。今年で88歳でした。

昨日は妻と、0.92才の息子をつれて、おじいさんの火葬に立ち会った。そのあと親族一同は一旦解散し、ぼくらは、おじいさんのお骨といっしょに実家へもどって、ひと休み。

今夏の暑さのせいで、庭に雑草が勢いづいていた。蒸した曇り空の下、僕は小一時間ほど雑草むしりをした。おじいさんが居なくなったこの世界で、ぼくは無心に雑草を引き抜いている。何十年後かには僕も妻もいなくなり、そして息子も(希望的には80年後くらいに)居なくなるだろう。けれど夏は暑くて、土や草花のようすもさして変わらず、誰かが黙々と草むしりをしているだろう、ということを考えた。