おみやげ買わない主義

を僕は標榜していて、わたくしの私生活において、お土産制度を廃止しました。いただく場合には、いただきますが、しかし僕からお土産はお渡ししません、ごめんなさい。すると誰も僕にお土産をくれなくなるので、その段になって、お土産制度の廃止が達成されるのです。
今回の出張でもお土産は買わないのですが、ただし、妻に対しては、主義主張を貫けない例外措置が働いていて、僕はお土産をしかたなしに買います。

以前はワインを買ったことがありますが、妻はほとんど口にせず、結局僕が飲み干しました。ニッカウヰスキーの工場へ見学したときにお土産とした「ウイスキーキャンデー」はとても美味しかったのですが、それも彼女は、数粒口にして「おいしいね」と言ったきり手に取らず、僕もほとんど口にせず数ヶ月後にゴミ箱行きとなりました。今年の夏に石川県に出張したときは、和三盆糖のお菓子を買いましたが、それも失敗でした。

「贈る方も贈られる方もうれしくない」ものって、日本の習慣の中にはたくさんあって、全てを打ち捨てる訳にはいかないけれど、小さな物を排除して、生活をスリムにするのは有りだと思うんです。

お土産に関しては、妻の好みはだいたい把握しているものの、基本的に自分が食べたいものを買ってしまったり、奇をてらったりする僕の姿勢がいけないのは分かっております。今回の出張では、無難なロールケーキを買いました。コレならたぶん、大丈夫

付記

あと、「名産物」がたいてい美味しくないのも悪い。たとえば八つ橋なんて、生だろうと堅かろうと、あんな物何のために食べるのか解らないのです。それにたとえば「神戸ふんわりチーズケーキ」みたいな物を買うと、だまされている気がしてしまいます。